台湾桃園空港を
午後
11時
50分に
離陸したタイガー航空IT216便は時差の
1時
間を超えて、午前
4時
きっかりに羽田空港に着陸した。
「台湾ナンパ旅が終わった。」
daiceは7日間の目まぐるしい日々を思い出して感傷に浸った。
思い返してみるとナンパ旅と言ってもナンパをしたのは最初の3日間だけだった。
だからと言って、台湾でも盛んな風俗に行くというような妥協はしなかった。
まずナンパという点で台湾という国の感想を述べる。
実感として台湾はナンパのしやすい国だ。
これは感覚として思う。
日本の横浜、渋谷、六本木のようなナンパ師がうじゃうじゃいることがないため、警戒心が薄い。
そして親日国である台湾の女性の反応はかなり良かった。
ストリートでも充分に戦えると思う。
わりと簡単に番ゲできる。
次にクラブ。
台湾のクラブ活動は予想以上に盛んだ。
週末になると人気クラブに入るだけで1時間以上並ぶことも珍しくない。
実際babe18に行ったdaiceは長蛇の列を目の当たりにした。
クラブの総合的な感想も"反応がめちゃくちゃ良い"ということ。
そもそもクラブ慣れしていないdaiceですらクラブ内男子のヒエラルキーでいえば、上位にいたと思う。
台湾のクラブには台湾人男子(男女で来ている)、欧米人男子(男女、又は男子複数)、日本人男子(2人組、またはお金持ちのグループ)だった。
そもそも希少性の理論から臆病な性格の日本人が異国の地のクラブに1人で存在する時点で、目に止まるものがあるはずだ。
さらに外見から見ても台湾人男子はダサい。敵対視すらしなくて良い。
競合といえば欧米人と日本人だけだと考えて良かった。
だが、欧米人ですら1人で出撃する猛者はいない。
親日である台湾では逆ナンすらある。
日本のクラブを主戦場とする猛者が台湾に行けば、必ず結果が出ると思う。
台湾の女性について。
台湾の女性は美人だと言うイメージは間違ってはいない。
ただその数は非常に少ない。
日本で総数の3%が美人だとするなら台湾は1%未満だと思っていい。
クラブの場合は若干美人の確率が高い。
ただ圧倒的な美人はストリートにいる。
この確率は2時間ストリートに立って1人いるかいないか。
この案件を即るのはかなりのテクニックがいる。
7日間という短期決戦だったdaiceはストリートよりもクラブを主戦場とした。
7日間の結果
1即(1日目のクラブOMNI)
〜エピローグ〜
daiceはある女性に惹かれていた。
初日にストリートで番ゲし、2日目にディナーからのBARにいき、彼女の店で酸素カプセルをさせてもらった。
3日目には彼女の友人を含む3人で居酒屋に行った。
4日目には淡水という台北屈指のデートスポットに2人で行った。
最終日には猫空という、デートスポットへ行った。
7日間の旅で5回も会って、同じ時間を過ごした。
特に彼女の顔や、スタイルが好きなわけではない。
ただ彼女との時間は心地が良かった。
32歳の台湾人の彼女には20歳くらいの日本の女子学生にはない、心地良さがある。
ちなみに彼女は4年前まで4年間daiceの地元に住んでいた。
その場所は最寄駅まで同じ。
そして来週から日本にまた1年間やってくる。
これはdaiceと出会う前から決まっていたことだった。
すでに日本でまたdaiceと遊ぶ予定も計画されている。
おそらく彼女と付き合うことになると思う。
台湾から帰国のための台湾桃園空港行きのバスに乗り込む時、daiceは彼女にハグをした。
「大好きだ」
daiceは普段のナンパでは絶対に言わない一言を言った。
「私も大好き」
彼女もそれに応えるように言った。
付き合う等については、お互い触れなかった。
もちろん付き合ったら、ナンパはしなくなるだろう。
daiceは4月1日から晴れて社会人になる。
ここで彼女を作り、落ち着いた状態で社会人としてデビューするのは悪くない。
学生時代を振り返り、やり残したことはないか?と自分に問い掛けてもおそらくないと思う。
凄腕ナンパ師と呼ばれるほどに結果を残したわけでもない。
だが、そこらの男よりは遊んできたし、口説くスキルも、新規開拓するスキルも身に付かられたと思う。
何事もメリハリが大切だ。
4月1日までに彼女と正式に付き合い、新たな環境での仕事に専念しようと思う。
【横浜ナンパ人生戦略】
大学生のdaiceがナンパを極める物語は一度、卒業とし、次は社会人編として第二章を綴る。