彼女と振った事で寂しくなるのではないかという不安があったが、実際はそうでもなかった話。



タイトルの通り。


最初の2日間はさすがに落ち込んだが、今は全く引きずっていない。


理由は以前(彼女がいた時)よりも充実度が高いため。


彼女がいた時期は、毎週彼女と遊んでいたが今はナンパした人や、昔のキセク、紹介、コンパが入ってきて、1ヶ月先くらいまで予定が埋まっている。


なんなら3人の女性に同じ日程で会う事を希望されたりしているので、笑けてくる。


街に出れば誰かと出会えるのだ。


それをこの5年間のナンパの経験で培ってきたdaiceシステムに入れるだけ。


常に10人くらいとLINEのやり取りをしていると本当にモテているマインドになってくる。


これが正のスパイラルになり、より上手くいく。


daiceもアラサーになり、年の功というのだろうか。


自分の環境やマインドを自分で築き上げ、PUAマインドを作るのが上手くなってきたように思う。


以前のようなガツガツ感もなく、上手く出来てきたかな。


さて、今日も軽くナンパしに行こうか。

先日彼女と別れた。

理由は3つ、1つ目は結婚を迫られたから、2つ目はdaiceがそこまでハマってなかったから、3つ目はナンパがしたくなったから。


今回の記事は1人の女性を傷付けてしまった事に対する備忘録てきな要素を含む。


決して忘れてはいけない。


心に刻もう。














彼女には悪い事をしてしまった。


付き合った期間は4ヶ月くらい。


そんなに長くないし、まだ良かったのかもしれない。


付き合おうと思ったきっかけはdaiceが仕事において、心が打ちのめされ、退職しようと悩んでいる時期だった。


そんな時に出会い、何度か会うようになり、daiceはほんの軽い気持ちで付き合おうと言ってしまった。


結婚するわけではないし、付き合うくらいならいいだろうと。


わりとdaiceは付き合ってから人を好きになるタイプだし。


何かあれば別れればいいやと。


それに今は心の支えが欲しいと。


それから毎週のように2人は交互に会いに行ったり、海に出かけたり、旅行もした。


彼女は時間が経てば経つほどdaiceを好きになってくれている感情は大きくなってきていたと思う。


思い込みかもしれないが。


だが、daiceは期間が経てば経つほど違和感を感じてきていた。


彼女の事は好きだ。


でもその"好き"が冷静過ぎるのだ。


燃え上がるような気持ちや、ワクワクがないのだ。


心の底から欲しいという気持ちや、ドキドキする気持ちがない。


ナンパしていると感じるあの刺激も、ドキドキもない。


そんな事は当たり前だろうと誰かに言われるかもしれない。


彼女からは結婚を意識した発言を何度も聞いた。


しかし彼女と結婚してしまったら、二度と本当に人を好きになるというあのドキドキした感情がなくなる。


そんな人生は嫌だった。


そしてdaiceは彼女に対する接し方が少しずつ雑になっていったように思う。


次に喧嘩したら別れようと思っていたのだ。


しかし、それを感じ取っていたのか彼女と喧嘩するような事はなく、彼女はどんどんdaiceに合わせてくれるようになっていった。


どんどん優しくなるのだ。


怒るポイントがどこにもない。


それなら付き合ってればいいのだが、そうもいかない。


彼女とdaiceは結婚しない。


結婚しないのに、彼女はdaiceと結婚する未来を見ている。


時間は有限だ。


特に女性ならなおさら。


出産という大仕事が残っている。


daiceはそんな彼女と付き合いながらも影でナンパもしていた。


即れば、心のどこかで罪悪感がある。


土曜日の夜も街に出たい。


でも彼女がいるとそうもいかない。


そして別れようと決意した。


特になにも喧嘩もせず。


一方的に突然、別れを告げた。


彼女は驚いただろう。


そして悲しんでいるだろう。


これ以上彼女の大切な時間をdaiceに使ってもらうわけにはいかない。


彼女の話も聞かずに一方的に別れを突きつけた。


昨日まで2人で普通に遊んでいたのに、来週は横浜に旅行に行く約束もしていたのに。


daiceのわがままに付き合わせただけの4ヶ月間だった。


もう二度と軽く付き合ったりはしない。


でも一緒に過ごした時間は本当だったって思ってほしい。


それだけの価値がある男にならなければいけない。


今回の事は決して忘れずに生きていこうと思う。

"本来ならありえない事を実現する"


"いけないこと"


"順番が逆"




これらの要素がナンパで即まで至った時に刺激の材料となる。

















2月某日



daiceは馴染みの鉄板焼きの居酒屋で一人酒を煽っていた。

すっかりナンパからは遠い生活を送っている。

だが、またナンパを始めようかなと思い立ち、今日に関しては服も髪もセットしてきた。

いつでも狩りができる準備を。


今日の昼間には「祝開設5周年のご挨拶」というタイトルでブログにエントリーしたばかりだった。

ブログには今年も緩くナンパを続けていきますという内容で執筆した。



daiceは時計を見た。

22時を半刻過ぎたあたりだった。


「そろそろ行こうかな。」


そっと呟く。



外に出ると肌に突き刺さる北風が痛かった。


(ナンパをしよう。)


心の中で決心する。



正直なところ一人でストナンするのは久しぶりだったし、本気でしようと思えばある程度の繁華街や人通りの多い場所に行く方が良いので、3人くらい声掛けのリハビリをして帰る予定だ。

その中で1番ゲくらい出来たらいいなと。



daiceがいる場所は電車から人が出てきた時以外は人が2.3人くらいしかおらず、電車の降車客が10分ごとくらいに10人くらい降りてくるような駅だった。

とても田舎なので、ここでナンパしようと考えるような阿呆な男はdaiceくらいしかいないだろう。


それでもdaiceはこの場所から今までに3.4即くらいか生み出した経験がある。

それら全て準即だが。



「こんばんは!今日はパーティーでもしてたのかい?」



久しぶりの声掛け。

緊張した。

声が少し震えたような気がする。

3回くらい言葉のキャッチボールを交わす。

ありがとね、番げも出来ずに放流した。


ダメだった事なんて気にしてなかった。

それよりも声掛けの一歩目が出た事に安心した。

ナンパとは声掛けさえ出来ればあとは確率論の話になってくる。

どんなにモテない男だろうが声掛けさえ続けていればいずれ結果は出るだろう。

そんなもんだ。

初めは100人に声掛けして1人しか連絡先を交換出来なかったとしても声掛けの質や自分を磨いたり、慣れてくれば、100人に対して、2人、3人と確率が上がってくる。








要はナンパで1番大切な事は



"声をかけるちょっとした勇気"



だけなのだ。









その後も5.6人くらい流しながら降車客に声掛け続けただろうか。

番げすら出来ない。

初日だし、こんなもんだろう。

でもなんか久しぶりにナンパしてる自分が嬉しかった。

今日はもう少しナンパ続けようかな。

そんな事を思いながら大きな荷物を持ったタートルレディに近づく。

セオリー通り追い越して自分の姿を彼女に確認させてから振り向きざまに声をかける。

精一杯の笑顔で。


「こんばんは!ディズニーランドは楽しかったかい?」


声が上手く出なかったかな。


「え?」

彼女はイヤホンを外してこっちを見た。




可愛いな。

daiceは心の中で思った。

もう一度聞く。

「ディズニーランドは楽しかった?その袋ディズニーのやつやん」



「いや、ディズニー行ってないです。大阪から帰ってきました。」


彼女は大阪出身の学生だった。

大学に通うためにこちらにきており、一人暮らしをしているようだ。


会話のキャッチボールをする。

簡単に自己開示をし、友達を待っていると時間制限をする。

なるべく大袈裟に笑う。

笑顔は警戒心を和らげる1番の武器だと思う。


「友達スロット打ってるらしくて、まだ時間かかるみたいだし、寒いからそこで一杯だけ付き合ってくれない?」


daiceから連れ出しの打診。


「私も友達のバイト終わるの待つので、少しならいいですよ」



連れ出しが決まった。















彼女とたくさん話した。

笑顔が素敵で学生特有の怖いもの知らずってやつ。

まだ社会の厳しさも知らないし、それなりにモテるし、遊びも全力って感じだ。

何度見ても可愛いと思ったし、自然とdaiceのテンションも上がった。



普段社会人だったり、歳上の人ばかりと遊んでいたから、ここまで歳下の女性は新鮮だった。




彼氏はいない。

最近まで不倫相手をしていたが、その人と別れたばかり。



クラブに遊びに行くのが好き。


「実はね、私パパ活してるの。おじさんとかとご飯食べてお金もらってる。でもね、ご飯以上の事を誘われることもあるけど、それはしないようにしてる。」


そうなんだ。

どうりで歳上のdaiceに対して恐怖心もなく話してくれるわけだ。


会話にネグや、ボケ、ゲームを混ぜながら話す。

場が和んでいる。


「やばい、めっちゃ面白い事言うやん。楽しいね。」

うん、俺も楽しいよ。


彼女がdaiceの手に触れてきた。


対面の席だが手を繋ぐ。

食い付きは強そうだ。


店員がいない事を確認して、彼女の顎に手を当ててキスをした。

受け入れてくれた。


彼女は仕上がっていた。



隣の席では他の男女が付き合う付き合わないの話をしている。

しかしその隣の席ではさっき出会ったばかりの男女がキスをしている。

世の中は不思議だなと思った。



彼女の友達はもう家に帰ったとの連絡。

daiceの友達ももう帰ってて、来ないよ。

それなら今日は一緒にいよう。

いいけど、どこで?

○○の家は、汚いの?

いいよ、汚いけどうちに来る?

ありがとう。



2人は極寒の中、外でもくっつき、物陰に隠れてキスをしたりしながらタクシー乗り場に向かう。














彼女の家は綺麗だった。

大きな部屋、親が家賃は支払ってくれてると。

大切にされてるんだなと思った。



お互いシャワーを浴びて、狭いシングルベッドの布団に2人で潜り込む。



綺麗な胸でボリュームもあったし、足も好きな太さ、肌は白い。



前戯をしっかりこなして


即。



終わった後も2人でゆっくり話しながらイチャイチャした。



「口に出したら飲んであげる。

顔射でもいいよ。

あ、ピル飲んでるから中に出してもいいよ。」





学生なのにポテンシャル高いな。

そんな事を聞いたら試してみたくなるね。

朝まで結局よく眠る時間はなかった。






あの人のいない駅前からこんな出会いがあるなんて。



daiceは持っていると思った。



年明けの即といい、引きが強い。



ラッキーな男なのかもしれない。



ナンパってこれだからやめられない。












あの時の


"声をかけるちょっとした勇気"


にありがとう。

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